ヤフオクを利用して古物を買取する場合でも、非対面取引における相手方の確認措置を取らなければならないのか?

2015.07.16

ヤフオクからの買取でも相手方の確認は必要か?

ヤフオク(ヤフーオークション)で出品する場合、出品者の本人確認が厳格にされていると言われています。
そのように既に厳格な本人確認がされているヤフオクから古物を買い取る場合でも、古物商は非対面取引における相手方の確認措置を取らなければならないのか?という疑問です。

結論から言いますと、相手方の確認措置は必要です。

では、ヤフオクから古物を買い取る場合でも、相手方の確認措置は必要という法的な根拠はどこにあるのでしょうか?

相手方の確認が必要という法的根拠

まず、ヤフオクというのは、古物営業法第二条第二項第3号に規定されている『古物競りあつせん業者』ということになります。この『古物競りあつせん業者』における相手方の確認は、古物営業法第二十一条第二項において以下のように規定されています。

古物競りあつせん業者は、古物の売却をしようとする者からのあつせんの申込みを受けようとするときは、その相手方の真偽を確認するための措置をとるよう努めなければならない。

つまり、古物競りあつせん業者については、相手方の確認措置については努力義務ということになっています。

一方、古物商の相手方の確認は、古物営業法第十五条第一項において以下のように規定されています。

古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため、次の各号のいずれかに掲げる措置をとらなければならない。

つまり、古物商においては、相手方の確認措置については努力義務ではなく義務となっています。

このように、古物商と古物競りあつせん業者とは営業形態が異なることから、相手方の確認義務の内容は異なっているのです。

古物競りあつせん業者の相手方が確認措置が努力義務となっている以上、古物商はヤフオクなどの古物競りあつせん業者のサイトを利用して古物を買取する場合は、別途相手方の確認措置を取らなければならないということになるのです。

非対面取引における相手方の確認方法

では、非対面取引における相手方の確認方法にはどのようなものがあるのでしょうか?その答えは、古物営業法成功規則第十五条第三項に以下のように規定されています。

  1. 相手方から、その住所、氏名、職業及び年齢の申出を受けるとともに、その印鑑登録証明書及び当該印鑑登録証明書に係る印鑑を押印した書面の送付を受けること。
  2. 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の申出を受け、並びにその者に対して、本人限定受取郵便物等(名あて人本人若しくは差出人の指定した名あて人に代わって受け取ることができる者に限り交付する取扱いをされる郵便物又は民間事業者による信書の送達に関する法律 (平成十四年法律第九十九号)第二条第六項 に規定する一般信書便事業者若しくは同条第九項 に規定する特定信書便事業者が送達する同条第三項 に規定する信書便物(以下「信書便物」という。)をいう。以下同じ。)を送付し、かつ、その到達を確かめること。
  3. 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の申出を受け、並びにその者に対して金品を内容とする本人限定受取郵便物等を送付する方法により当該古物の代金を支払うことを約すること。
  4. 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の申出を受けるとともにその住民票の写し、住民票の記載事項証明書、戸籍の謄本若しくは抄本(戸籍の附票の写しが添付されているものに限る。)又は印鑑登録証明書(以下「住民票の写し等」という。)の送付を受け、並びに当該住民票の写し等に記載されたその者の住所に宛てて配達記録郵便物等(引受け及び配達の記録をする取扱いをされる郵便物若しくは信書便物又はこれと同様の取扱いをされる貨物(貨物自動車運送事業法 (平成元年法律第八十三号)第三条 の許可を受けた者その他の適法に貨物の運送の事業を行う者が運送するものに限る。)をいう。以下同じ。)で転送をしない取扱いをされるものを送付し、かつ、その到達を確かめること。
  5. 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の申出を受けるとともにその住民票の写し等の送付を受け、並びに当該住民票の写し等に記載されたその者の氏名を名義人の氏名とする預貯金口座への振込み又は振替の方法により当該古物の代金を支払うことを約すること。
  6. 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の申出を受けるとともにその身分証明書、運転免許証、国民健康保険被保険者証等その者の身元を確かめるに足りる資料の写し(明瞭に表示されたものに限る。)の送付を受け、当該資料の写しに記載されたその者の住所に宛てて配達記録郵便物等で転送をしない取扱いをされるものを送付し、かつ、その到達を確かめ、並びに当該資料の写しに記載されたその者の氏名を名義人の氏名とする預貯金口座への振込み又は振替の方法により当該古物の代金を支払うことを約すること(当該古物に係る法第十六条 の帳簿等又は電磁的方法による記録とともに当該資料の写しを保存する場合に限る。)。
  7. 法第十五条第一項第一号 から第三号 まで又は前各号に掲げる措置をとった者に対し識別符号(不正アクセス行為の禁止等に関する法律 (平成十一年法律第百二十八号)第二条第三項 に規定する識別符号をいう。)を付し、その送信を受けることその他のこれらの規定に掲げる措置をとった者を識別でき、かつ、その者に第三者がなりすますことが困難な方法により、相手方についてこれらの規定に掲げる措置を既にとっていることを確かめること

ただ、ヤフオクからの買取でも上記のような方法が現実的に必要か?というと、いささか疑問を感じます。ヤフオクでは現実には出品者には厳格な本人確認を課していることから、そのヤフオクから買い取る場合なら、出品者IDを記録しておくことで相手方の真偽を確認するという目的は達しているのではないかと思います(これは、上記の第7号に該当するのかもしれませんね)。

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