「禁治産者」と「準禁治産者」とは

2015.08.07

禁治産者と準禁治産者の違い

禁治産者

『禁治産者』とは、心神喪失が通常の状態である者で、一定の利害関係人からの申し立てにより、家庭裁判所から禁治産宣告を言い渡された者のこと。

『禁治産者』の宣告を受けた者には後見人が付き、『禁治産者』は財産管理や法律行為などを単独で行うことができず、後見人の同意が必要となります。

『禁治産者』が後見人の代理によらず単独で行った法律行為については取消しすることができます。
しかし、『禁治産者』の自己決定の尊重の観点から、問題となる法律行為が「日用品の購入その他日常生活に関する行為」である場合は取り消すことはできません。

準禁治産者

『準禁治産者』とは、心神耗弱(心身喪失ほどではないが、正常な判断能力を欠いている)である者、または浪費癖のある者で、一定の手続きに従って家庭裁判所から準禁治産宣告を言い渡された者のこと。

『準禁治産者』の宣告を受けた者には保佐人が付き、『準禁治産者』が一定の重要な財産上の行為をするについては保佐人の同意が必要であり、保佐人の同意を得ずにした行為は取り消すことができます。もちろん、日用品の購入その他日常生活に関する行為は、準禁治産者が単独で行っても取り消すことができません。

資格等の制限

『禁治産者』と『準禁治産者』は、各種の国家資格や許認可の欠格事由として挙げられており、国家資格や許認可の取得において制限を受けることになります。

禁治産者及び準禁治産者の制度の廃止

禁治産者及び準禁治産者の制度が廃止され、平成12年4月1日に新しい『成年後見制度』が施行されることとなりました。これにより、『禁治産者』は『成年被後見人』という呼び方に、『準禁治産者』は『被保佐人』という呼び方に変更になり、その定義にも若干の変更が加えられることになりました。

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