「破産者で復権を得ないもの」とは

2015.10.08

「破産者で復権を得ないもの」とは?

古物商の欠格事由(「欠格事由」についての説明は「欠格事由とは」のページをご覧下さい。)に「破産者で復権を得ないもの」という文言があります。「破産者」というのは、「破産の手続きをする者」ということで理解できると思うのですが、一般的に分かりにくいのが「復権を得ないもの」という言葉です。この言葉がどういう状態を指すのかが、一般の人にはなかなか分からないことです。

破産の手続きには、「同時廃止」と「管財事件」というものがありますが、それぞれの意味は以下のようになります。

同時廃止

破産の申し立てをした債務者に財産がほとんどない場合、その財産を換価して債権者に配当をすることなく、破産宣告と同時に破産手続きを終わらせてしまう「破産手続き」のこととなります。

管財事件

破産の申し立てをした債務者に財産がある場合、その財産を換価して債権者に配当する「破産手続き」のことです。財産を換価して配当する分、破産手続きが終了するまで「同時廃止」よりも期間が長くなります。この手続きの場合、財産を換価して配当する役目の破産管財人が選任されます。

「同時廃止」にしても、「管財事件」にしても、破産の手続きが終了した時点で免責が決定します。この「免責」というのは、借金を無かったことにしてくれる制度のことです。免責決定が確定した時点で、復権を得ることができます。「復権」とは、公私の資格制限から破産者を解放して一定の職業に就けるようにすることをいいます。

つまり、免責決定が確定してから復権するわけですから、「復権を得ないもの」というのは、破産手続きを開始してから免責決定が確定しないまでの期間にある者ということになります。

免責までの期間

免責までの期間は、「同時廃止」であれば3ヶ月から6ヶ月ぐらいであり、「管財事件」であれば1年以上かかることもあります。

つまり、破産手続きを開始した者は、上記の期間は古物商許可を受けることができないということになります。

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